「HTML 5 ― HTML 4 からの変更点」を読み解くシリーズ(?)。文書の目次に沿って見ていってみようと思います。
1 はじめに
まずはHTML5が生まれた経緯から説明されてます。先日のHTML5 Tech Talk#3では、(株)あゆたの白石氏より“(HTML5は)「仕様=実装」を目指し、現在の実装を元にHTMLの文法を再定義したものである”という説明がありましたが、本項でも“HTML 5 仕様の草案は、2004 年に始まった現在の HTML 実装と、Web 上の HTML 文書に対し行った調査結果を反映し”たとの記述があります。
1.2 後方互換性
HTML4では「非推奨(deprecated)」の要素や属性というのがありました。HTML 4.01仕様書(内田明氏の和訳)の4.1 定義には推奨しないの説明として下記の記載があります。
推奨しない要素・属性とは、新しい枠組みができたことによって、陳腐化したものを指す。推奨しない要素は、リファレンスマニュアルの各所で定義し、推奨しないことを明記する。推奨しない要素は、HTMLの将来のバージョンでは廃止になる可能性がある。
ユーザエージェントは、過去との互換性のため、 推奨しない要素をもサポートすべきである。
一方、「HTML 5 ― HTML 4 からの変更点」では下記のように記されています。
たとえば、製作者は isindex や plaintext 要素を使用することはできませんが、ユーザーエージェントはこれらの要素を、Web 上のコンテンツと互換性をとるかたちでサポートする必要があります。
「製作者の要件」「ユーザーエージェントの要件」という二つの適合性要件を定義したことで、要素や属性に「非推奨 (deprecated)」という扱いを行う必要はなくなりました。
これってつまり、こういうことでしょうか?
| 制作者 | ブラウザ | |
|---|---|---|
| HTML4.01 | 使わない方が良い(非推奨)けど、使っても良い。 | サポートするべきである(必ずしなければならないわけではない)。 |
| HTML5 | 使ってはならない。 | サポートしなければならない。 |
だとすれば、制作者側の立場からすると、「使っても良い」が「使ってはならない」という、より厳しい制限がかかったということなんですかね。
1.3 開発モデル
HTML 5 仕様は、少なくともふたつの完全な実装が登場するまでは完成したとみなされません。
「これってつまり簡単に言うと、HTML5の仕様を完全に実装したブラウザが少なくとも二つ以上登場しないと」ってことですかね。以下のサイトで、各モダンブラウザのHTML5対応状況が示されてますが、確かに「完全に実装」しているものはまだ無いようですね。Firefox3.6あたりで実現するんでしょうか・・・。
1.4 Web アーキテクチャへの影響
この辺りは先を読み進めていきながら理解した方がよさそうな気がしますね。今のところ個人的に興味深いのは下記の項目でしょうか。
- 「ユーザーエージェントの要件」「オーサリングにおける要件」という区別。
- 新しい内容モデルの概念 (HTML 4 の「ブロック要素」と「インライン要素」という定義を置き換えます)。

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